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地球から見りゃ微生物が書いてるブログ

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株式会社テイクアップアームズ 代表取締役であり競馬本作家& ライターをしている竹内のブログ

WRESTLE KINGDOM 7 ~EVOLUTION~ in 東京ドーム

WRESTLE KINGDOM 7 ~EVOLUTION~ in 東京ドーム

これを見ないと年が越せない?
それとも年が始まらない?

そんな恒例の東京ドーム大会。

今回もPPVで観戦しました。


1試合目は8人タッグで曙とボブサップが
登場しましたが、お祭りの1試合目としては
わかりやすくてよかったと思います。

ただ、先に繋がるどうこうよりも
ファンの感情が入りにくい抗争なので
今一つかなぁという印象です。

2試合目、NEVERのベルトをかけて
田中将斗とシェルトンベンジャミンの
タイトル戦がありました。

実力者同士ですので楽しみでしたが
トイレへ行って戻ったら試合が終わっている
という短期決着(6分)

試合後にブーイングが出たそうですが、
この二人の試合で6分では仕方ないですね。

3試合目、IWGPタッグ選手権試合
スミス・ランス組に挑戦するのは
名古屋でタッグリーグ優勝したアンダーソン・後藤組。

個人的には今後が楽しみなタッグである
後藤組に勝ってほしかったですし、
勝つと思っていたのですが・・・完敗の内容。

見せ場であった、長身のランスに後藤が昇天改を
仕掛けた時に、ランスの足が普通に着地しそうになり
形が崩れてグダったのも残念でした。

今ひとつアンダーソンの良いところも出ず、
後藤のゴツゴツ感も出てなかったですが、
このタッグは今後も育ててほしいなぁと思います。

4試合目は毎度おなじみの永田VS鈴木みのるの
ドーム定番のシングルマッチ。

内容は良かったですが、新日を追いかけている
ファンの自分からすると、この戦いは始まりでも
終着駅でも無く、通過駅でも無く、あまり大きな
意味を成してないと思ってしまうので、
どうしてもワクワク感というものがありません。

鈴木軍は今後Chaosと抗争するという流れになるようですが、
そろそろ、年齢的にも永田と鈴木のタッグという
シナリオも見てみたいものです。

プロレス界が20世紀で学んだことは
「もったいぶると実現しなくなる」と
「実現が遅くなると旬を過ぎて誰も興味がない」ですからね。

5試合目はデヴィット・飯伏・ロウキーの
3Wayでのジュニアヘビータイトル戦。

まるでゲームの様なスピード感のある試合で
個人的には初めて3Wayの試合で満足できました。

6試合目はテンコジVS武藤・大谷組

大谷は橋本真也の爆勝宣言で入場
武藤はホールドアウトで入場と
大盛り上がりでした。

試合内容もテンコジはテンコジらしい試合をし、
大谷が袈裟斬りチョップで盛り上げ、
武藤が武藤の今できるプロレスをし、と
良い試合でした。

2000年代前半ぐらいに戻った感じなので
懐かしい感じもしましたけどね。

7試合目はついに実現した真壁VS柴田

柴田のバチバチファイトに真壁がどれだけ耐えて
その後レスラーの凄さを見せるのか?
という期待感がありましたが、意外にも内容的には
真壁が攻めて柴田が耐えるような展開に。

柴田はまだ、やりたいバチバチ感が攻めに出ずに
手を抜きすぎてるシーンも多いのが残念でした。

ただ、それでも机へのパワーボムも受けましたし
元々暴れるだけ暴れて見事に散るタイプの試合が
売りのレスラーでしたから、徐々にその感じが
出てきつつあるとも言えるかもしれません。

セミファイナル、中邑VS桜庭

この試合は、個人的にこの大会のベストバウトでした。
新日のリングに無くなっていた殺伐な感じというか
息を呑むような緊張感がかなり出ていました。

寝技の攻防も打撃の攻防も良かったですし、
中邑のランドスライドが久々に飛び出したり、
寝ている桜庭の顔面にボマイェを入れたりと、
普段は見れない技と内容でしたからね。

桜庭もプロレスラーを名乗り続けただけあって
しっかりプロレスをしていたと思いますし、
これで格闘アレルギーのファンも桜庭を
一レスラーとして認識したと思います。

柴田選手がどう見ていたのかわかりませんが、
この緊張感とバチバチ感、何が起こるかわからない
新日の匂いを、自分達の試合で出したかったのでは?
なんてことも思いました。

メインは棚橋VSオカダカズチカ

結果から言えば棚橋の勝利で、
時代は変わらず、ということだったのですが・・・

過去2回の二人のシングルマッチや
オカダの対内藤・後藤・アンダーソン・中邑戦、
そして言い方は悪いですが、12月シリーズで
あまり無理をしてない棚橋のコンディション回復、
それにマネージャー外道の煽り。

MVPを取ったオカダと、新日をここまで盛り返した棚橋が
この素晴らしい流れの中でのドームメインのタイトル戦を
行うわけですから、ハードルが高くなりすぎてました。

なので、試合自体は素晴らしいとは思いましたが
多くのファンのハードルを超えたか?と言えば微妙なところ。

全体的に間が大きくてダラダラ感もありましたし、
途中で二人がフラフラして、顔と顔を密着するシーンは
あまりにそれが長時間すぎて、映像で見るとかなり
奇妙なシーンになってしまっています(笑)

また、棚橋がHFFを返された珍しい試合でしたが
その後に、何か奥の手があれば良かったものの、
結果的に再度のHFFで勝ってしまったのも残念。

多くのファンがオカダカズチカ時代を予測していて、
また棚橋がベルトから開放されて自由に
新しいテーマで戦う姿も想像していたでしょうから、
棚橋が勝つのであれば、新しい棚橋で勝ってくれると
嬉しかったなぁと思うわけです。

マンネリ化しているHFFですから、返されたなら
今回は次の新しいフィニッシャーが生まれて
それを武器に新しい棚橋時代を築いてくれる方が
個人的には嬉しかったんですけどね。

もちろん、棚橋は「愛してまーす!」も
「チャラ男キャラ」もやり続けて成功させてきた男です。

技もこだわりがあって、近年全く変わらない技と
試合内容を貫いているのだとは思います。

だが・・・

しかし・・・

まだ、来るものを跳ね返すだけの人では
終わってほしくありません。

これからもチャンピオンであるなら、
何か違う物が1つでも見たかったなというのが本音です。

必殺技が返された時ヒーローが何をするか?

新しい必殺技を生み出しますよね。

でも、実は必殺技は返されることが少ないので
返してくれる相手は貴重ですし、その瞬間を逃すと
新しいものは生まれないです。

このドームのメインは

変化、でもなく
進化、でもなく
継続、だったように感じます。

この継続がどこまで続くのか?
どこで動きがあるのか?

ということが楽しみな2013年になりそうですね。



by head-and-hand | 2013-01-05 22:13 | プロレス

by 博徒TY